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貴方は御両親に似ていますか?~知らず知らずの間に遺伝子組換えの巻

いやあ、411日の講義報告の続きっす。(⇒ぱんちー・ぱんちさんのマネで)

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3限:ゼネラルマネジメント応用研究④

1)必読文献:持続可能性と企業成長/Growth through Global Sustainability ロバートB. シャピロ に関する全体討議を行った。

2)はじめに国内総合化学メーカーの特別講師より、モンサント社に関する説明があった。

・米国モンサント社。2008年度の売上高114億ドル、経常利益20億ドルの超優良企業。業績は右肩上がり。扱っている製品は「遺伝子組換え種子と除草剤」のみ。

1970年代、大手総合化学企業であったモンサント社は1980年代にライフサイエンス分野へのシフトを試み、最終的にアグリビジネスへの転地に成功した。その成功の陰にはリチャード・マホニーとロバート・シャピロという二人のCEOの存在が。

3)モンサント社の転地の経緯は下記の通り。(注:転地とは事業立地をシフトすること)

1980年代、石油ショック後にバイオブームが到来。この頃からモンサント社は総合化学からバイオテクノロジーへと舵をきり始める。(合繊部門の切り離し)

1990年、除草剤「ラウンドアップ(全ての食物を枯らす強力な農薬)」を販売。

1996年、ラウンドアップ耐性遺伝子を発見し、遺伝子組換え大豆「ラウンドアップレディ(ラウンドアップを蒔いても枯れない大豆⇒収穫の効率性に寄与)」を販売。

・ほぼ同時期に化学事業を切り離し、医薬・農業・食品を統合。その後、農業に絞る。

・そして、植物関係の特許と種子会社を徹底的に買いあさった上で「遺伝子組換え種子+ラウンドアップ+技術料」のセットで販売するビジネスモデルを構築した。

4)討議の中での印象的な話は下記の通り。

・モンサント社は、非常に早いタイミングで、日本では当時有望視されていた合繊・化学・電子材料事業を捨てにかかっている。日本ではこんな事例を見たことがない。

・シャピロは貧困層に目を向けていた。しかし企業の存続(Sustainability)が無いと、この良い技術が死に絶えるかもしれない。だからビジネス転換が必要であった。

・新しい技術が生まれただけでは不十分で、それをどう活かすか?が重要。新しい技術の発見後、M&A・特許独占・垂直統合・新しいビジネスモデル構築など、経営者が様々な手をうつことによって、ようやくビジネスにつながったという良い例だ。

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日本では遺伝子組換え食物と聞いただけで抵抗感を感じる人がまだまだ多いはずです。しかしながら、今日知らず知らずのうちに我々はモンサントの食物を口にしてしまっているようです。一方、世界15億人の人々が貧困層だと言う現実。こうした遺伝子組換え技術が無ければ、こうした貧困層には益々食物が行き渡らなくなる可能性も否定できません。モンサントの戦略は勉強になりましたが、「企業モラル」という点で釈然としない部分が正直残りました。皆さんも興味があればモンサント社の戦略について一度調べてみて下さい。

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