インドネシアとモロッコでの経験...の巻
今日も4月25日の講義報告の続きです。
-------------------------------------------------
第5限:ゼネラルマネジメント応用研究⑫
1)General Managerの自己形成過程に関する文献として、Morgan W. McCall “Lessons of Experience”の紹介があった。
2)講義の中での印象的な話は下記の通り。
既存研究より
・経営者の資質はNature(先天資質) or Nurture(育むもの)?先天資質もあれば、後天資質もある。しかしながら、「入社以前に形成された資質」は重要かもしれない。
ひと皮剥けた経験を3つ教えて下さい(マネージャーに聞きました)
・「人と仕事をすることの難しさを学んだ」「部下の持つ心理的要求の大切さを学んだ」「自分の権限が及ばない人々を動かすコツを学んだ」「専門知識に頼らないで仕事を進めるコツを学んだ」など。
その他のひと皮剥けたポイント
・「Line to Staff Switch(本社とラインを行き来):本社で曖昧さに対処する術を身につける」「Starting from Scratch(かすり傷からスタート):人の選別と訓練と動機づけ、サバイバルの自信とリスク耐性、混乱の中で大事なことを見極めて成し遂げる」「Turning a Business Around:忍耐強く人を助ける、権限ではチームワークを引き出せない」「Managing Larger Scope:部下を鍛えて仕事を任せる、部下と情報を共有する、人に対して寛容になる」など。
経営者にとって大事なこと(2つ)
・Balance between authority(権威) and persuasion(説得)
・Balance between here-and-now (現在)and long-term(長期)
経験学習の本質
・仕事から得るのは「成功を通した自信」「逆境をはね返した経験」
職務学習の本質
・重要なのは「Diversity(多様性)」と「Adversity(逆境)」
人を育てない履歴
・「安定した事業内の定型職務は×」「フィードバックのない仕事は×」「他事業部同一機能への異動は×」「有期限定の他職能への異動は×」
・リスクを伴う異境への異動が非常に重要!
-------------------------------------------------
私自身、インドネシアやモロッコ等の海外業務でボロボロになるまで働き、非常に苦しい思いをしましたが、今振り返るとこれらの業務が自分を大きく成長させたのだ、と確信しています。これからも常に新しい環境に身を置き、常に難しい業務に挑んでいきたいです。
« 経験は「勘」...か?の巻 | トップページ | 事実上の首切り!...の巻 »
「リコヤンとゼネラルマネジメント」カテゴリの記事
- パーティでは月桂樹の位置に気をつけろ!の巻(2016.05.02)
- 類まれなる成果を出した経営者に共通する点はマザコン?の巻(2016.04.20)
- 普通の人をヒーローにするのがゼネラルマネジャーだ!の巻(2016.04.18)
- 勝ち方を知らない...の巻(2016.04.14)
- 結局のところ、ノウハウだ!の巻(2016.04.12)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
一皮も二皮も剥け剥けのようですね。
自分はあまり変化のない職場で逆境に立ち向かってないなあ。イカン、イカン。
がんばります!!
投稿: okumori | 2009年4月30日 (木) 17時35分
okumoriさん、コメントありがとうございます。お互い良い年ですし、焦らずマイペースで、かつ「攻める姿勢」でいきましょう!
投稿: リコヤン | 2009年4月30日 (木) 21時09分