中性子ジャック、中性脂肪ぱぱいや(=ハマゴン)の巻
今日も4月11日の講義報告の続きです。
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第4限:ゼネラルマネジメント応用研究⑤
1)必読文献:ティシー&シャーマン「ジャック・ウェルチのGE革命-世界最強企業への選択」東洋経済新報社1994年 に関する全体討議があった。
2)ウェルチの戦略やコメントで印象的だったのは下記の通り。
・経営はスピード重視。常にYESかNO、多分...はダメ。(会議が多いのはダメ)
・半年早くやれば、と思ったことはあっても、半年遅ければ、と思ったことは少ない。
・次代の変化をビジネスチャンスに変える。たとえ失敗しても、どんどん変えていく。
・ウェルチがCEO就任当事、GEは日本の家電メーカーの追い上げにあっていた。そこでウェルチは「自分の勝てるゲームをプレイしたい。世界No.1かNo.2になりうる事業以外は切り捨てる。」という決断をした。⇒世界最大のテレビ工場の売却へ
・GEがテレビを撤退するとは...ウェルチは国賊だ!とマスコミに叩かれる。だが、ウェルチは考えを変えなかった。当事、有望視されていたエアコン・ラジオ・鉱山・小型家電・二次電池・半導体・レコード・中古車・宇宙航空事業を片っ端から売却(ピーク前のため高値で売却)し、そのお金で誰も目を向けていない事業へ投資。
・1900年にダウ平均の指標に選ばれた12社のうち、いまだに残っているのはGEのみ。GEは長きにわたって環境の変化に対応し、常にトップ企業であり続けている。
・Love your customer! But don’t fall in love with your business!(顧客に恋しても、特定の事業に恋をするな!)事業に恋することなく、常に次代に対応し続ける。
3)討議の中での印象的な話は下記の通り。
・同じシェア20%でも、たまたまなのか、狙った20%なのか、が極めて重要。
1)企業戦略論/PPM・Kenneth Andrews・Theodore Levittに関する講義があった。
2)討議の中での印象的な話は下記の通り。
・Kenneth Andrewsの言葉「What business the company is in or is to be in」「the kind of company it is or is to be」は企業にとって極めて重要な言葉だ。
・PPMの注意点は、PPMは定量的な分析手法であること。相対市場成長率は「自社成長率/GDP成長率」、相対市場占有率は「自社シェア/最大マーケットシェア」。
・Levittの論文「Marketing Myopia」は、最初の2~3ページは必ず読んだ方が良い。「企業が売るのは製品ではなく、機能である」ということが書いてある。
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ウェルチの戦略は当社にとって非常に参考になるものでした。まさに目から鱗。今まで知らなかった自分が恥ずかしいです。なぜ当社の利益率が低いのかについて少しだけ理解したような気がします。ところで当社の中で世界No.1かNo.2のビジネスって何でしょうね?
第5限:ゼネラルマネジメント応用研究⑥
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