間違いない!は間違いだった?の巻
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土曜2限:マネジメント・コントロール応用研究①
1)「コース概要」に関する説明があった。主な内容は下記の通り。
・本講義のテーマは、マネジャーが組織を管理するための会計に関わる仕組みの考察。
・仕組みの役割は、戦略を実現する、つまり戦略をいかに組織構成員の行動につなげ、パフォーマンスに結びつけるかという点にあり、具体的には組織業績管理とコストマネジメントから構成される。
・組織業績管理は、組織目標や戦略を実現するための組織活動を計画・コントロールする一連のプロセスであり、コストマネジメントは、継続的にコスト低減を図りながら、顧客に提供する製品やサービスの価値を向上させる活動である。
2)「戦略実行とマネジメントコントロール」に関する講義があった。印象的な話は下記の通り。
・必読文献:ロバート・サイモンズ「戦略評価の経営学:戦略の実行を支える業績評価と会計システム」⇒この本から読み取れるのは、戦略がしっかりしていないとマネジメントコントロールは意味が無いということ!
・経営の問題を解決するには人へのアプローチと仕組みへのアプローチがあり、マネジメントコントロールは仕組みへのアプローチである。
・誤った原価情報で組織全体の収益性が低下?⇒例:山武/小型バルブにはあった競争力が大型バルブには無かった。後日、コスト構造に問題があることが判明!
・厳格な予算管理で短期的利益を確保できているが、将来の成長性に向けた投資ができない?⇒例:パナソニック/厳格な予算管理は、ライフサイクルの短い製品には不向きな面がある? (厳格過ぎると、変化に対応しにくい? )
・戦略実行のためにプロセスマネジメントを導入したが、リスクテイクできなくなってしまった。⇒例:研究開発部門/研究者はチャレンジしなくなる!
・内部管理の仕組みは組織成員の行動に影響を与える。⇒仕組みは経営にとって大事!
・Return on Management(ROM):マネジメント投下利益率。不足しがちな経営者の時間と関心を、投資して得られるリターンで測るもの。ROM=( 消費された生産的なエネルギー)÷(マネジメントに投資された時間と関心 )
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実は以前RST で准教授の英語による講義を聴いたことがあったのですが、今回ガラリと印象が変わりました。( メチャわかりやすかった!)今後の講義も非常に楽しみです!
しかし、似てますね...昨年アメリカへ行ってたとか、最近テレビに出たとか聞くと、益々「あの人」とカブッてしまいます。テレビってひょっとしてエンタの神様?その人風に言うと「私の講義は日本語だったら間違いない!」と言ったところでしょうか?
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