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シミッチョロの国際経営⑨の巻

そろそろ日本に到着します。あああ、明日から仕事だ~。さて、今回も「国際経営」の講義報告です。

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土曜1~5限:国際経営応用研究⑥⑦⑧⑨⑩

4)鐘紡 武藤山治の経営哲学とは:若手女工に対して生活共同体(教育、花嫁修業、寄宿舎設置など)を提供することにより、勤労意欲を高めることが最も重要だと考えたのが武藤山治の成功要因であった。これは、組織学の権威Chester Barnardと同じ考え方である!Barnardの「経営者の役割」(1938)は多くの経営学者がバイブルとしている理論であり、その考え方と武藤山治の経営哲学は同じだったということは興味深い。

5)日本の紡績企業の進化のプロセスとは?

1913年ごろ、中国は世界最大の織機保有国⇒世界中の糸が中国の織機を目指して、集約的に流れ込むようになった。

・加工布の生産集積地だった英ランカシャー地方には糸が集まらなくなり産業衰退。

・また、中国でも糸を作り始め(紡績業の誕生)、中国政府による中国紡績業の保護貿易政策開始⇒日本の紡績業は①低価格品(太糸)は中国現地生産化(在華紡の誕生)、②高付加価値品(中糸・細糸や、細糸を使った綿布)は日本生産維持へ。

・この戦略発想はトヨタなど日本の製造業の国際化行動にも受け継がれている。

6)日本の自動車産業の進化のプロセス(小池和夫著「海外日本企業の人材育成」による)

1982GMとトヨタが合弁企業NUMMIを創設:①GMの狙い/トヨタ生産システムを学ぶ、②トヨタの狙い/アメリカにおける労使関係問題と貿易摩擦解消を学ぶ

・しかし、GMはトヨタ生産システムから学ぶことができなかった!何故か?

・トヨタの強みは、現場労働者を問題解決に参画させ、勤労意欲を高めることにあった(大衆の動員、民主化)。これは、仕組みやプロセス、マニュアルを重視するGMには理解できなかった。⇒まさにこれが日本型製造業の要諦である!

・実はこの思想は、鐘紡の武藤山治の経営哲学と同じである。成功した日本企業の国際経営哲学は、1913年ごろの紡績業から連綿と受け継がれていると言える。

7)現代の日本企業への提言:今後も国際競争力を発揮し続けるためには、いたずらに欧米企業のやり方や経営論に惑わされることなく、この日本型経営の強みを理解し、愚直に進化させることが大事ではないか。

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つづく

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