能力ではなく、意欲を見よ!の巻
あらためて「松下幸之助氏は素晴らしい!」と感じる今日この頃。私も「学ぶ心」を大切にしたいと思います...さて、下記は4月10日(土)の講義報告のつづきです。
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土曜3~5限:ゼネラルマネジメント応用研究④⑤⑥
1)「ジャック・ウェルチが実践したマネジメント」に関する講義があった。印象的な話は下記の通り。
・天下のGEでも人材不足が問題になっている。
・「(ウェルチ)人選にはものすごく時間を遣う。複数人でとことん話し合い、全員の意見が一致するまで部屋を出ない。」⇒日本は真剣に人選をしていない!
・「(ウェルチ)要は人選なのだ。その後、彼らに羽を広げるスペースを与え、成功報酬を決めたら、経営者の仕事は終わりだ。」
・「(ウェルチ)GEは最も優秀な人が、最も優秀な製品をつくることを目指す。」
・ウェルチは35歳で年商1,000億、39歳で年商6,000億の責任者になった。
・本当に結果を問うなら人選させてくれ!⇒日本では、あてがわれた人で事業を行うケースが多い。⇒だから「この人選では無理だった」と言い訳ができる!(究極の無責任状態)
・役員になると、あらゆる細部に亘って自分で統制できない。人事がますます重要だと痛感した。⇒人事権をつかめ!
・「(ウェルチ)私が本当に求めているのは、何かを達成しようとする情熱と意欲を持っている人間だ」⇒人は能力ではなく、意欲を見る。能力の個人差はせいぜい±20%だが、意欲の個人差は200%も300%も違う。ただし、意欲を短期間で見極めるのは非常に難しいので、ベンチャー事業で試したり、実際に会って話したりして時間をかけて見極める。
・ウェルチはキングファイル1冊だった事業計画書をA4サイズ1枚に変えた。
・SBU(戦略的ビジネスユニット):CEOは見込みのあるBUしかタッチしない。それ以外のBUはオートパイロット(自動操縦)にし、人材開発の場とする。
・松下幸之助の学ぶ心:学ぶ心さえあれば、万物すべてこれ我が師である。語らぬ石、流れる雲、つまりはこの広い宇宙、この人間の長い歴史、どんなに小さい事にでも、どんなに古い事にでも、宇宙の摂理、自然の理法が密かに脈づいているのである。そしてまた、人間の尊い知恵と体験がにじんでいるのである。これらのすべてに学びたい。
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M品教授の「皆さんはウェルチを目指す必要はない。将来、ウェルチみたいな人と戦うにはどうすればいいか?を考える必要がある。」という言葉が非常に印象的でした。
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