セブン、セブン、セブン♪の巻
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土曜3~5限:ゼネラルマネジメント応用研究⑬⑭⑮
1)「セブンイレブンの鈴木敏文氏」に関するビデオを観賞した。主な内容は下記の通り。
・毎朝出社後、前日の天候と売上データを検証するのが日課⇒鈴木敏文氏はあまり現場に出ている感はないが、現場の実態を数字を通して徹底的に把握している!
・ランチタイムは新商品弁当を試食するのが日課。担当者にダメ出しする。⇒食事しながらも天気予報は欠かさずチェック!
・2週間に一度、店長会議を開催、ダイレクト・コミュニケーションを重視⇒店長に一任している発注の重要性を何度何度も直接伝える!
・明日の最高気温が4度上がるので、冷やし中華の発注を拡大⇒タイムリーに売り場を変えていくことが重要!(天候によって発注を変える!)
・コンビニは廃棄が多い業界。従って、いかに廃棄を無くすかが勝負!
・中国独特の常識:中国では農薬の関係で生野菜は食べないという習慣があったが、セブンでサラダを売り出したところかなり売れている。(潜在的なニーズを顕在化させた!)また、セブンは現地にあわせて味つけを変えている。
2)「セブンイレブンの鈴木敏文氏」に関する講義があった。印象的な話は下記の通り。
・Transportableな経営者など基本的には存在しない。何を経営するのか?によって必要とされる属性があるはず。⇒クリエーションが勝負なのか?スピードが勝負なのか?は業界によって異なる!
・ヨーカ堂の中国戦略:ヨーカ堂はやたらと店舗を増やさない。なぜか?⇒10 年間は人材工場という位置づけ。まずは現地人に小売道を叩き込み、その中で店長クラスを発掘。あとはその店長クラスを鍛え上げ、店長の数だけ多店舗展開を実施!
・小売は究極的に言えば、モノを右から左へ流す業界。コントロールできる範囲が非常に少ない。⇒従業員はマンネリに陥りやすい!これは小売の宿命!
・鈴木敏文氏は「小売」を深く考え抜いている。そして、いかにマンネリを防ぐか?が長期的に大事であるかを理解している。
・毎日、店長に天候をチェックさせるのは、単に発注目的だけでなく、組織に緊張感を与えるための手段と考えているのではないか。つまり、鈴木敏文氏は発注を通して、末端まで考えることを強要する「人材育成の仕組み(ビジネスの勘所をつかみ、キチンとやり切る仕組み)」をつくったと言える。
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M 品教授は、「セブンは天候によって発注を変える点に注目が集まりがちだが、実は末端の人にまで考えることを強要する仕組みを作った点がスゴい!」と絶賛しておりました。
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