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【番外編】ウチの会社にも経営戦略はあったかも?の巻

今回は日本経済新聞出版社発行の『これからの経済学』という本の中で、特に印象に残った内容を下記に列挙したいと思います。

この本は、日本経済新聞の「やさしい経済学~経営学のフロンティア」シリーズを加筆して纏めた本です。執筆者も若手から大家まで、それぞれのテーマにふさわしい、現在第一線で活躍中のトップレベルの方々ばかりです。しかも、非常にわかりやすい内容になっています。経営学の勉強を始めたい方、経営学について頭を整理したい方にお奨めです!

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①経営戦略論の系譜と本質:沼上幹教授

・「ウチの会社には経営戦略がない」という言葉をしばしば耳にする。しかし、よく話を聞いてみると、本当に戦略がないのではなく、人によって異なるものを「戦略」だと考えているケースも多々見られる。

・このシリーズでは、その戦略に関する混乱を少しでも緩和するために、経営戦略に関する学説の変遷を簡単におさらいすることにしたい。5つの経営戦略観とは、次の通りである。「戦略計画学派」「創発戦略学派」「ポジショニング・ビュー」「リソース(経営資源)・ベースト・ビュー」「ゲーム論的アプローチ」

・戦略計画学派:戦略とは、組織全体の目標に向けて、メンバーの活動を整合化させる計画である。

・創発戦略学派:戦略は、事前にトップダウンで決めるものではなく、現場のミドルたちの相互作用の結果として事後的に創発するものである。

・ポジショニング・ビュー:戦略とは、利益の出やすい事業分野など、有利な「ポジション」を見つけ出して進出することである。

・リソース(経営資源)・ベースト・ビュー:戦略とは、市場では買えない経営資源を自社の競争力の源泉に位置付け、ヨコ展開していくことである。

・ゲーム論的アプローチ:競争相手や取引先の意図を読み、その行動を読み、その後の相互作用が展開されていくシナリオを読むことが戦略のエッセンスである。

5つの戦略観には、すべて長所と短所がある。それゆえ、これらを適宜バランスさせながら、複眼的に戦略を思考していくのが適切だと思われる。(中略)無節操な折衷主義の戦略家を目指せばよい。

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「ウチの会社には経営戦略がない」は、まさに私がMBA入学前に持っていた問題意識そのものです。この1年半、MBAで一生懸命勉強しましたが、結局「経営戦略とは何か?」を理解するレベルには至りませんでした。しかしながら、この本を読んで「経営戦略」という概念が少しスッキリしました。上記内容について、更に詳しく知りたい方は同教授著の『経営戦略の思考法』を是非とも一読下さい。ハッキリ言って目から鱗です!

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