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問題意識を練り直せ!の巻

昨日は「はんさむブラザーズ(男前賞1位&2位)」でゼネに参加してきました。前半は『戦略暴走』、後半はダニエル・ゴールマンの「EQ」がテーマでした。2つとも過去2年に取り上げていない題材でしたので、非常に興味深く聴かせていただきました。

さてさて、下記は管理会計研究会でのコメントの続きです。

16.管理会計の事例研究で、鉄道関係の研究がある。あれは2社間のアグリーメントの話なので、3社間になった時に新しい何かが発見できれば面白い。
17.こういうことを聴こうと思ったが聴けなかったなど、インタビューで感じたことも記述した方がよい。単に「暗黙のルールがあった」ではなく、こういうことを明らかにしたかったが、これはできなかったという点を明らかにした方がよい。
18.このケースで特殊なのは、新規のパートナーがほとんどないこと。つまり、歴史的にズッと取引がされており、お互いよく知った仲といえる。
19.長期的なパートナーシップが重要だということは、学術的には近年常識になりつつあるが、プロジェクトベースで見ると、うまくいったり、うまくいかなかったりしている、という指摘は面白い。ただ、お互いよく知っているだけでは難しい。そこを区別する変数として何があるのか?
20.あと、そういう時に難しいのは誰と誰との信頼かということ。会社同士なのか。担当者なのか。
21.最初のRQでメーカーとしてどう立ち回るのが賢いのか、となっていたが、やっていることは製品開発プロジェクトの成功要因の研究。鉄道事業者の立場になれば、プロジェクトが成功とか失敗といえるが、それとメーカーがどう立ち回るのか、ということは少し離れているのでは?
22.この研究は3社間の関係で、特にサプライヤー間に注目しているが、従来の研究は自動車産業のバイヤーとサプライヤーに注目している研究が多い。ここでは、管理会計的に言うと「オープンブックマネジメントをするとホールドアップの関係になる」という議論がされてきたが、この研究はちょっと違ったコンテキストを含んでいるかも。
23.延岡先生は自動車産業では、サプライヤー同士が一緒になってやることもあって、そこに信頼関係があると指摘している。
24.ただ、コントロールシステムに焦点をあてた場合はもう少し細かい議論が必要。プロジェクトの各フェーズでの目標の設定の仕方や原価企画の話、会議体の中がどうなってるのか、といった点を見たらよかったのではないか。
25.もう一つは契約の中身で見ていくという方法もある。
26.社会学で言っている信頼の概念は、サプライヤー同士には使いにくそう。信頼と言うのは、パワー関係がある、つまり縦方向の関係の方がしっくりくる。
27.取引実績がたくさんあって、出来上がっていくものは相互信頼ではない。B社がA社から信頼されたいと思ったら、恭順の意を示す。A社は、そこまでしてくれるのであればB社にお返ししましょうと思う。これはあくまで交換、取引ベース。
28.社会学では、右頬を出して、左頬を出して、私は裏切りません、と言って、かわいい奴だとなって、はじめて出来上がったものが信頼ではないか。従って、この研究に信頼の概念は使いにくいかもしれない。
29.定性的方法では、コンテキストを明らかにすることが重要。特殊ならば、特殊であることを丁寧に記述した方がよい。その特殊性が研究に大きく影響を与えているのであれば尚更。
30.定性的方法では、データの信頼性が劣りがち。従って、誰に何をどれぐらい聞いたのか、などもう少し詳しく記述した方がよい。
31.研究者が業界をよく知っているので、データには信憑性がある、と書いてもよい。

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いろいろ指摘されましたが、まずは問題意識を練り直すことが重要だと理解しました。さあ、頑張りますよ!(おりゃpunch

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