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ケース・スタディとドキュメンタリーは何が違うのか?の巻

さて、下記は5月23日(月)の定性的方法論研究の講義サマリーです。今回の講師はマーケティングK木K先生でした。
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月曜5限:定性的方法論研究⑦
1)「フィールド・リサーチ方法論1 ケース・スタディの意義と役割」の講義があった。主な内容は下記の通り。
・ケース・スタディは「主に、インフォーマル・インタビューや参与観察、文書資料や歴史資料など、文字やテキストや文章が中心のデータを集め、その結果の報告に際しては、日常言語に近い言葉による記述と分析を行う」研究といえる。
・ケース・スタディの弱み:定量研究と比べて、網羅性、一般性、客観性に劣る
・ケース・スタディの強み:定量研究と比べて、①情報密度(多面性)が高い、②現実の複雑性に対する配慮が容易、③調査デザインの柔軟性が高い
・論理実証主義のもとでのケース・スタディの出番:①制度や技術が変化するなかで新たな構造を見出したり、新しい理論を構築しようとする探索的研究を行う場合、②ユニークな優良企業の研究など、対象が一つしか存在しない場合
・批判合理主義のもとでのケース・スタディの出番:①仮説の発見や構築、あるいは対象の数が限定される研究課題における仮説の支持(反証されないという弱い意味での実証)といった場合、②先行する理論研究や定量研究によって支持され、定説となっている命題(あるいは、社内や業界で自明視されている通念)に対する反証を行う場合
・構築主義のもとでのケース・スタディの出番:①歴史的経緯や文化条件を特定化する場合、②マイオピアを解明する場合(※マイオピア問題とは、次のような経営現象の指摘である。企業が経営の見通しを誤るのは、再現性の高い法則的傾向を把握していないからだけではない。企業が経営の見通しを誤るのは、逆に、歴史的な経緯や、限定された文化的な条件のもとでの秩序を、普遍性のある法則的傾向だと思い込んでしまい、他でもあり得る可能性に自ら目を閉ざしてしまうからでもある。)
2)次回のテーマは「フィールド・リサーチ方法論2 ケース・スタディの実際」、講師はマーケティングのK木K先生。
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講義の中で「ケース・スタディとドキュメンタリーは何が違うのか?」という問いがあり、答えに詰まってしまいました。答えは「ケース・スタディは、単なる記録、報道ではない」「ケース・スタディは問題に答え得るデザインを確立しなければならない。」だそうです。なるほど。

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